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美しい海を美しいままに・・・・・翁長知事を悼む

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昔、子どもの頃、祖母は、『竜宮城は本当にあったんだよ。浦島太郎が行ったのは琉球だよ。』とか、
近くの梅の大木のそばで井戸水を汲んでいたおばあさんを指して『あれは桃太郎のおばあさんだよ。』と言うような人だったので、定かでは無いけれど・・・。
子どもの時代に美しい島を想像させた祖母の話。

大人になり、職員旅行で訪れた沖縄。
美しい海に連なる断崖絶壁。ここからたくさんの方が海に身を投じた・・・。
洞窟の中で米軍の火炎放射器に焼かれたひめゆり部隊・・・。
つらなるサトウキビ畑のにはたくさんの屍が・・・と。
実際に目にした海と風景は、悲惨な歴史を思い浮かべることができないほど美しく、この美しい景色に悲しい歴史は不似合いだと思った。

昔、沖縄は竜宮城のような平和な島だった・・・薩摩藩の琉球侵攻までは・・・。
特に沖縄戦では多くの島民の命が奪われた。
戦後も日本の米軍基地の約4分の⒊が沖縄に。
それは今も変わらず。
日本にとって不利な『日米地位協定』の一番の犠牲者は沖縄の民だ。



今この美しい海が埋め立てられようとしている。
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翁長知事は、
『沖縄をアジアと日本を繫ぐ架け橋として、また「平和の緩衝地帯」として発展させるというビジョン』をお持ちだった。
長生きをされてぜひ実現して欲しかった。
膵臓がんをおして沖縄のために闘っていらした。
最後の仕事は、辺野古の埋め立て承認撤回。
沖縄の海を基地にしてはならない、その一心で。

この暑さの中でも電力は足りているのに・・・原発再稼働だけでなく新たに造るという・・・。
基地は減らして隣国とは仲良く平和共存すべきとき、今更何の為に基地を造りかえるのかだろう・・・。
この二つをとってみても、大規模工事=ゼネコンのため?
日本国民にとって原発の必要はないのに。
美しい海を埋め立て観光資源を二度と戻らないようにすることが沖縄県民の望みとは思えないのに。
大企業にとってこそ必要なのだとトラックの車列の画像をみて思った。

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翁長知事は、沖縄のこれからのために、力を尽くされた。
病魔に冒されても不屈の魂で。
67歳、まだまだこれからという年齢。
惜しい人を亡くしてしまった。

沖縄の人たちは、何度も政府に裏切られてきた。
それでも『諦めない』と言い聞かせる日々と聞く。
いつも折れそうになる自分。見習わねばと思う。
久々に涙した・・・・・。ご冥福を。ゆっくりお休みください。お疲れ様でした。
合掌。



by akaiga-bera | 2018-08-08 19:51 | Trackback
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